遮熱塗料の効果を実体験できました。
勝浦市の少し山間部にあるこちらの工場にて折板屋根の防水工事を実施させて頂く事となりました。
実はこちらの工場も数年前の大雪で足首まで溜まるほどの漏水が発生してしまったとのことです。
今回は、工事中に偶然にも遮熱塗料の効果をはっきりと体験することが出来ましたのでそちらの様子をご紹介させて頂きます。
屋根の大きさは投影面積で3500㎡程、今回は屋根の中心から左の写真のようにA工区、B工区と二つに分けて半分づつ仕上げていく工程で進めていくことにしました。
こちらの工場の内部もちょうど中心に壁があり、室内もA・Bで完全に区切られていました。
今回も、以前にご紹介させて頂いた折板屋根の山に加硫ゴムシートを張り付けていく「ボルトキャップ工法」にて施工していきます。
※今回は遮熱の効果をお伝えしたいので
作業内容の詳細は割愛させて頂きます。
屋根の半分(B工区)に加硫ゴムシートを張り終えたので、遮熱塗料を塗装していきます。(下塗り中)
遮熱の効果を少しでも高めるために白色の塗料を採用しているので、上塗りの時にはサングラスをしないと反射がすごくて目がやられます。(上塗り中)
ご覧のように右半分(B工区)が完了しました。
そしてA工区を進めているときに工場長の方が、工場内の温度がAの部屋とBの部屋でかなり違うと教えてくださいました。
これは、是非体験させていただこうということで、工場長と一緒に工場内に入らせて頂く事としました。
工場内は熱中症防止のため、定期的に工場内の温度を記録しているそうです。
季節は5月の初旬ころ、天気は晴天
遮熱塗料をまだ施工していないA工区の部屋は・・・室内温度27度
※工場はゴールデンウイーク中で稼働していないので空調は止まっています。でも、工事の細かい打ち合わせのために工場長だけは出勤されています。
そして、扉を開けて遮熱塗料の施工が完了しているB工区の部屋へ入ると・・・
お〜明らかに涼しい!・・室温は23.7度。
3.3度の差がありました。
こちらの工場内のレイアウトと今回の工事の進め方が偶然遮熱塗料の効果を体験できる状況となりました。
私たちも今までにたくさんの工場や倉庫の屋根に遮熱塗料を施工してきましたが、ここまではっきりと体感できたのは実は初めてでした。
追記:
工事完了してから1年後、屋根の点検及び部分改修工事のお打合せで再度お伺いして工場長とお話しをさせていただいたところ、昨年の夏は工場側で設定している熱中症危険温度まで上がらなかったとのことで空調の使用頻度がグッと下がったそうです。
工場内で働かれている方々も喜んでいたようだと言っていただけました。
やはり、夏の暑さ対策には「建物の屋根に遮熱塗料を塗る事」が一番費用対効果があると感じました。